2012 JSPSサマー プログラム|特色ある活動|国立大学法人 総合研究大学院大学

特色ある活動

2012 JSPSサマー プログラム

2012 JSPSサマー プログラム

『JSPSサマー・プログラム オリエンテーション2012』を開催

平成24年6月13日(水)、アメリカ合衆国、英国、フランス、ドイツ及びカナダの5か国の博士号取得前後の若手研究者(フェロー)109名が来日し、『JSPSサマー・プログラム』が幕を開けました。例年雨に悩まされる6月のサマー・プログラムですが、今年は薄日の差す空模様の中、2ヶ月の日本での研究活動に、期待に胸を膨らませた109名のフェロー達を乗せて、大型バス3台が葉山に到着しました。

2012 JSPSサマー プログラム

長野副学長の歓迎の挨拶で始まった開講式。日本学術振興会や海外協力機関からも多くの関係者が出席されました。来日したばかりのフェロー達は緊張や疲れも見せず、夜の歓迎レセプションでは、日本での受入教員と対面し話に夢中になる姿や、総研大の教員や総研大レクチャーの参加学生と熱心に話し合う姿も多く見られ、多研究分野・多国籍のフェロー同士の国際交流が活発に始まりました。

第2日目は、日本における研究の特別講義が二つありました。これから2ヶ月間日本で研究活動をするフェロー達にとっては非常に興味深いものとなったようです。まず、国立国語研究所のプラシャント・パルデシ先生より、日本語学についての講義でした。日本語既学習者にとっても、初心者にとっても、言語学から日本の文化・習慣を洞察した興味深い内容に、講義後はフェローから多くの質問が相次ぎました。続いて行われた、総研大素粒子原子核専攻の原隆宣先生の’Unanswered mysteries of the Universe’の講義では、ユーモアあふれる双方向型の講義に、何度も会場内に笑い声が響く場面があり、宇宙の謎についての原先生の問いかけに積極的に発言するフェロー達の姿が印象的でした。

また3日間の日本語講座では、より実践的な日本語を効果的に習得しようと、積極的に学習に取り組む姿から、彼らの2ヶ月間の研究活動に向けた意気込みを感じることが出来ました。日本文化紹介(茶道・書道・折り紙・着付け)では、様々な日本文化体験を通じて、地元の方達と交流する姿が地元メディアにも掲載されました(神奈川新聞6月16日)。総研大生も加わったポスターセッションでは、研究内容について活発な意見交換が飛び交いました。週末には、日本家庭でホームスティを体験し、箱根の温泉、鎌倉の大仏見学、魚釣りなど、素晴らしい思い出を作り、帰着時にはホストファミリーと抱き合って別れを惜しみ、小さな子供たちがフェローとの別れに涙を見せる姿も印象的でした。

18日(月)には、元東京藝術大学教授の安藤政輝先生の講演及び邦楽演奏がありました。始めに 安藤先生から日本の伝統楽器についての説明、その後箏、尺八、三味線、十七弦を用いた6曲の楽曲の演奏がありました。最後の「さくら変奏曲」の演奏後には、全員が立ち上がって拍手をするフェロー達の姿から感動がよく伝わってきました。質疑応答の後、直に楽器に触れ、音を出してみる機会が提供され、檀上に用意された箏や三味線、尺八に触れてみたいというフェローが長い列を作りました。

オリエンテーション期間中は梅雨にもかかわらず、終始お天気に恵まれた今年のJSPSサマー・プログラムでしたが、最終日の6月19日(火)は季節外れの台風に見舞われ、西日本に出発するフェロー達は、交通手段の対応に悩まされました。四国に滞在する2名は台風の影響で1日遅れでの受入機関到着となりましたが、1週間の葉山でのオリエンテーションプログラムを終えたフェロー達は、全国各地の受入機関に向け、それぞれの決意を胸に旅立っていきました。109名のフェロー達が、それぞれの機関で精力的に研究活動に従事することにより、彼らのエネルギーが日本の大学教育および学術交流の国際化を促進することを祈念します。

『JSPSサマー・プログラム 報告会・送別会』が開催されました

JSPSサマー・プログラムで、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・カナダ5ヶ国から来日した108名の若手研究者(フェロー)が、全国各地の受入機関での2ヶ月間の研究活動を終え、8月21日、東京に一堂に会しました。ホテルグランドパレスで行われた報告会では、各国の学術機関から選ばれた6名の代表者による研究発表がなされました。それぞれの発表者は、自分の研究成果と日本で体験したことについて、バランスよくまとめ、この2ヶ月間で彼らが体験したことや、研究活動について垣間見ることが出来ました。発表後は研究分野を超えて、活発な質疑応答が行われ、生物学のフェローの発表の際には、日本学術振興会の浅島理事からも質問が出るなど、熱心な学術交流が見られました。

その後の送別会には、受入機関の研究者や、6月のオリエンテーションで素晴らしい箏の演奏をしてくださった安藤政輝先生にもご参加頂き、総勢170名が参加する日本滞在の締め括りにふさわしい盛大な会となりました。会場のあちらこちらで、再会を喜び合うフェロー達や、研究活動について熱心に話し込む姿が見られ、この2ヶ月間の日本での様々な経験を通して大きく成長したフェローの姿にJSPSサマー・プログラムの意義を感じることができました。

今年の送別会では、昨年のサマー・プログラムで総研大に滞在し、その後日本学術振興会のJSPS Postdoctoral Fellowship(Short-term) for North American and European Researchers(欧米短期)で本学 先導科学研究科で研究活動中のJohn EIMESさんより体験談のプレゼンテーションがあり、フェロー達は、サマー・プログラムに参加してアメリカに帰国後、研究活動を再開するためにJSPSの別のプログラムで再来日したEIMESさんの体験談に熱心に聞き入っていました。

今回のサマー・プログラムで本学及び基盤機関に配属されたフェロー達から感想を寄せてもらいました。

Ben J. DRYER(BC:総研大物理科学研究科/オープンユニバーシティ 物理科学)

“What is the most impressed thing in this program”
国際色豊かな研究者達とともに研究活動をしながら、自分の所属している研究機関と受入機関が、将来的に共同研究できるような関係を強化することができたことが非常によかったと思います。

“About the orientation programs organized by SOKENDAI”
全てのプログラムは有意義でとても楽しかったです。時間配分もよく考えられていたので、他のフェローと交流する時間も持て、その間培った他のフェローとの関係は、オリエンテーション終了後も大変有効なものとなりました。

“Short message about this summer programs”
オリエンテーションプログラムは非常に楽しく、また日本での研究生活を送るにあたり、とても有効でした。私と自分の所属する研究機関にとって、JAXAのような国際的な研究機関で研究活動をし、素晴らしい関係を構築出来たことは、かけがえのない体験となりました。日本と何らかの関係を構築したい、日本文化を体験したい、と考える全ての人たちにこのプログラムを勧めたいと思います。

Rachael TOMASINO (NSF:総研大 物理科学研究科/デンバー大学 天体物理学)

“How was your research through this program”
日本での生活と仕事のバランスを取るのが難しく、研究活動は最初は大変でした。日本でやりたいこと、見たいことがあまりにも多すぎたのだと思います。終わりに近づくにつれ、だんだんと日本での生活に慣れ、研究活動に集中できるようになりました。

“About the Orientation program”
日本語の授業はとても効果的でしたが、語学の学習が苦手な私にとっては、トピックが多すぎて大変でした。日本文化紹介は有益で、とても楽しいものでした。

“About the Home stay program”
ホームステイはとても楽しかったです。夏の間にもう一度ホストファミリーの家に泊まりに行く予定でしたが、研究活動が忙しく、結局行けませんでした。

“Short message about this summer programs”
研究室から出て、日本の素晴らしいところを探してみてください。本当に価値があります。

JSPS サマープログラム一覧に戻る

PAGETOP