2014 JSPSサマー プログラム|特色ある活動|国立大学法人 総合研究大学院大学

特色ある活動

2014 JSPSサマー プログラム

2014 JSPSサマー プログラム

『JSPSサマー・プログラム オリエンテーション2014』を開催

平成26年6月11日(水)、アメリカ合衆国、英国、フランス、ドイツなどの欧米諸国から博士号取得前後の若手外国人研究者(フェロー)が『JSPSサマー・プログラム2014』に参加しました。今年はさらに、スウェーデンから新たに11名のフェローを迎え、総勢115名となりました。

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岡田学長の歓迎の挨拶で始まった開講式。日本学術振興会や海外協力機関からも多くの関係者が出席されました。同日夜に開催された歓迎レセプションには、天皇皇后両陛下がご臨席になり、本プログラムで招聘した若手外国人研究者とご歓談されました。両陛下の周りには、この幸運な機会にぜひ両陛下とお話しする機会を持ちたいとたくさんのフェローが集まりました。そのほか、レセプションに参加した受入教員や総研大の教員、総研大レクチャーの参加した学生と熱心に話し合うフェローも多く見られ、多研究分野・多国籍の国際交流が活発に始まりました。

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第2日目は、日本における研究の特別講義が二つありました。これから2ヶ月間日本の研究室に滞在し、研究活動をするフェロー達にとっては非常に興味深いものとなったようで、日本の最新研究の成果に熱心に聞き入っていました。まず、総合研究大学院大学 桑島 邦博特任教授より、タンパク質の天然立体構造に関する講義“The problem of protein folding and its relationship to bioscience”がありました。先生のご講演は、立体構造の解明研究の歴史から始まり、現在はどのような問題点があるかということまで多岐にわたったご講演でした。講義の後半では、タンパク質の構造と病気との関連についても話されました。発ガン抑制に関連する話は、とくにフェロー達の興味も高かったようで、講演後の質疑応答も、この話題に関するものが多くあがりました。

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続いて行われた国際日本文化研究センター John BREEN教授の “Inventing Ise: constructing sacred space in Meiji Japan (1868-1912)”では、伊勢神宮の歴史から、伊勢神宮の周りに発展した町の様子等を、当時の浮世絵や版画等も取り入れながら具体的に説明していただきました。また、伊勢神宮と日本の神話や皇室との関係にいたるまで深く日本の文化に触れ、また前日のプログラムに両陛下のご臨席を賜ったこともあり、フェロー達は講義の内容に深い興味を示していました。そのためか、講義が終わった後も、終了時間を過ぎて質疑が続きました。

また3日間のオリエンテーションプログラムに即した内容にアレンジされた日本語講座では、積極的に日本語の学習に取り組む姿から、彼らのこれから2ヶ月間の研究活動に向けた意気込みを感じることが出来ました。日本文化紹介(茶道・書道・折り紙・着付け)では、様々な日本文化体験を通じて多くのことを学ぶことが出来たと、参加したフェローにも大変好評でした。13日午後のポスターセッションでは、総研大学生や教職員も加わり、それぞれの研究テーマを超えた活発な議論が、休憩時間を惜しんで交わされました。

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梅雨の晴れ間に恵まれた週末には、日本家庭でホームステイを体験し、箱根の温泉、鎌倉の大仏見学、魚釣りなどに、素晴らしい思い出を作りました。15日(日)夕方の帰着時には、ステイ先の小さな子ども達がフェローの手をなかなか離さず、別れを惜しんでいる様子がとても印象的でした。ホームステイプログラム終了後のアンケートには、フェロー達の週末ホストファミリーと過ごした時間について、感謝と感動の言葉が綴られ、ホームステイが総研大でのオリエンテーションプログラムの魅力の一つであることをあらためて認識しました。

16日(月)には、元東京藝術大学教授の安藤政輝先生の講演及び邦楽演奏がありました。安藤先生からは日本の伝統楽器についての説明の後に箏、尺八、三味線、十七弦を用いた6曲の楽曲の演奏がありました。講演の際には、安藤先生から箏の形を模した「聖護院八つ橋」がフェロー一人一人に配られ、フェロー達は箏の構造に親しみを感じながら、講演と演奏に聴き入っていました。最後の演目の演奏後には、全員が立ち上がり、なかなか鳴り止まない拍手から、彼らの大きな感動が伝わってきました。質疑応答の後、フェローが直に楽器に触れ、音を出してみる機会が提供され、檀上に用意された箏や三味線、尺八に触れてみたいというフェローが長い列を作りました。

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オリエンテーション期間中は梅雨空に覆われた今年のJSPSサマー・プログラムでしたが、16日の朝には梅雨の季節には稀な富士山の景色を湘南国際村から望むことができ、フェロー達は1週間のプログラムを終え、全国各地の受入機関に向け旅立っていきました。8月19日の報告会では、2ヶ月間の研究活動を終えた彼らがどんな成果を報告してくれるか今から大変楽しみです。それぞれの機関で精力的に研究活動に従事することにより、彼らのエネルギーが日本の大学教育および学術交流の国際化を促進することを期待しています。

『JSPSサマー・プログラム 報告会・送別会』が開催されました

JSPSサマー・プログラムで、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・スウェーデンの5ヶ国から来日した115名の若手研究者(フェロー)が、全国各地の受入機関での2ヶ月間の研究活動を終え、8月19日、東京 九段下に一堂に会しました。ホテルグランドパレスで行われた報告会では、各国の学術機関から選ばれた6名の代表者による研究発表が報告されました。それぞれの発表者は、自分の研究成果と日本で体験したことについて、バランスよくまとめ、この2ヶ月間で彼らが体験したことや、研究活動について垣間見ることが出来ました。発表後は研究分野を超えて、活発な質疑応答が行われ、熱心な学術交流が見られました。

その後の送別会には、全国から19名の受入機関の研究者や、6月のオリエンテーションで、素晴らしい箏の演奏をしてくださった安藤政輝先生にもご参加頂き、総勢170名が参加する日本滞在の締め括りにふさわしい盛大な会となりました。送別会では、電気通信大学 先進理工学科先進理工学専攻のVohra VARUN助教より、事業経験者としてのプレゼンテーションがあり、日本へ再来日し研究活動を続けるためにJSPSのFellowshipをどのように利用できるのか質問しているフェローの姿や、会場のあちらこちらで再会を喜び合い、これからの研究活動について熱心に話し込む姿から、この2ヶ月間の日本での様々な経験を通して大きく成長した彼らとJSPSサマー・プログラム2014の成功を強く感じることができました。

今回のサマー・プログラムで本学及び基盤機関に配属されたフェロー達から感想を寄せてもらいました。

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Steven GILHOOL(NSF:国立天文台/University of Pennsylvania 物理学・天文学)

“What is the most impressed thing in this program”
The entire program was great, but I was really surprised by how enjoyable and interesting the orientation was. Seeing the Emperor and Empress, the home stay, and the Japanese music presentation and performance were all fantastic experiences.

“What did you think about orientation programs organized by SOKENDAI in Hayama? “
I had a very positive experience at orientation. I particularly enjoyed the language classes and the cultural experiences. My only complaint would be that the lecture on protein folding seemed a bit out of place. I thought it was fairly interesting, but it was outside of my field and so I couldn’t understand a lot of it. I know there were people for whom it was even less understandable.

“Short message about this summer programs?”
If I could do this program ever summer, I would. Thank you very much for this amazing opportunity!

Jochen SMOLKA(STINT:先導科学研究科/Lund University 生物学)

“How was the atmosphere of the laboratory in Japan compared with that of your country?”
Very different working hours for PhD students in Sweden. Japanese working atmosphere (though friendly) is much more formal.

“How was your research through this program?”
Cooperation with the host and the host institute were excellent. Everything needed was provided.

“Short message about this summer programs?”
The program is an excellent way to experience Japan and get in contact with Japanese researchers. Highly recommended for any student who is thinking about collaborating with Japan!

Inga TUMINAITE(NSF:生理学研究所/Lund University 分子生物学)

“How was the atmosphere of the laboratory in Japan compared with that of your country?”
Only the working hours – in Japan people spend a considerably larger amount of time in the lab.

“What did you think about orientation programs organized by SOKENDAI in Hayama? “
They were very satisfactory. However, the language lessons could have been distributed over a longer time since all day lessons were very tiring.

“Short message about this summer programs”
Thank you for a great opportunity which has provided me with both professional and personal growth!

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