2015 JSPSサマー プログラム|JSPSサマー プログラム|特色ある活動|国立大学法人 総合研究大学院大学

特色ある活動

2015 JSPSサマー プログラム

2015 JSPSサマー プログラム

『JSPSサマー・プログラム オリエンテーション2015』を開催

平成27年6月10日(水)、アメリカ合衆国、英国、フランス、ドイツ、カナダ及びスウェーデンの6カ国から博士号取得前後の若手外国人研究者(フェロー)が115名来日し、『JSPSサマー・プログラム2015』に参加しました。

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開講式は総合研究大学院大学にて開催され、JSPS渡邊理事及び岡田学長の歓迎の挨拶で始まり、日本学術振興会や海外協力機関からも多くの関係者が出席されました。来日したばかりのフェロー達は緊張や疲れも見せず、開講式の後湘南国際村センターにて行われた歓迎レセプションでは、本学教員や学生たちと歓談し、活発な異分野交流・国際交流が始まりました。

2日目は、第1回目の特別講義が開催されました。文化科学研究科日本文学研究専攻の相田満准教授より、“Creatures memorial service and anything memorial service in Japanese culture”と題したレクチャーが行われ、フェローの興味も高かったようで、講演後の質疑応答も活発に行われました。

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ホームステイ中を除き、連日日本語講座が行われ、日本語の基本からロールプレイング形式での実践的な会話まで、フェローのレベルにあわせた授業に、みなさん熱心に取り組んでおりました。また、2日目に開催された日本文化紹介では、茶道・書道・折り紙・着付けを体験し、日本文化に触れながら多くのことを学ぶことが出来たと、参加したフェローにも大変好評でした。

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12日午後のポスターセッションでは、総研大学生や教職員も加わり、それぞれの研究テーマを超えた活発な議論が、休憩時間を惜しんで行われました。 3日目は、今回初めての試みとして総研大研究紹介及びグループディスカッションが行われました。総研大の様々な分野から13名の教員にご協力いただき、総研大で行われている研究紹介を土台に、様々なバックグラウンドを持つフェローが熱心に議論を行い、研究を通じた交流を深めました。

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梅雨の晴れ間に恵まれた週末には、日本家庭でホームステイを体験し、箱根の温泉、鎌倉の大仏見学、魚釣りなどに行き、素晴らしい思い出を作りました。14日(日)夕方の帰着時には、ステイ先の小さな子ども達がフェローの手をなかなか離さず、別れを惜しんでいる様子がとても印象的でした。ホームステイプログラム終了後のアンケートには、フェロー達の週末ホストファミリーと過ごした時間について、感謝と感動の言葉が綴られ、ホームステイが総研大でのオリエンテーションプログラムの魅力の一つであることをあらためて認識しました。


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15日(月)には、元東京藝術大学教授の安藤政輝先生の講演及び邦楽演奏がありました。安藤先生からは日本の伝統楽器についての説明の後に箏、尺八、三味線、十七弦を用いた6曲の楽曲の演奏がありました。講演の際には、安藤先生から箏の形を模した「聖護院八つ橋」がフェロー一人一人に配られ、講演と演奏に聴き入っていました。最後の演目の演奏後には、全員が立ち上がり、なかなか鳴り止まない拍手から、彼らの大きな感動が伝わってきました。質疑応答の後、フェローが直に楽器に触れ、音を出してみる機会が提供され、檀上に用意された箏や三味線、尺八に触れてみたいというフェローが長い列を作りました。

オリエンテーション期間中は梅雨の季節にもかかわらず、富士山の景色を湘南国際村から望むこともでき、フェロー達は1週間のプログラムを終え、全国各地の受入機関に向け旅立っていきました。8月18日の報告会では、2ヶ月間の研究活動を終えた彼らがどんな成果を報告してくれるか今から大変楽しみです。それぞれの機関で精力的に研究活動に従事することにより、彼らのエネルギーが日本の大学教育および学術交流の国際化を促進することを期待しています。

『JSPSサマー・プログラム 報告会・送別会』を開催

JSPSサマープログラムにおいて、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ及びスウェーデンの6ヶ国から来日した博士号取得前後の若手外国人研究者(フェロー)が、全国各地の大学・研究機関での2ヶ月間の研究活動を終え、平成27年8月19日、東京九段下に一堂に会し、その研究報告会が行われました。各国の学術機関から選ばれた7名の代表者が、主に自分の研究成果について、日本での生活や文化体験にも触れながら、発表を行いました。フェロー受入機関の先生方も参加され、発表後は研究分野を超えて、活発な質疑応答が行われるなど、熱心な学術交流が見られました。

報告会の後送別会が開催されました。中村卓司教授(極地科学専攻)、栗木哲教授(統計科学専攻)、木下充代講師(先導科学専攻)をはじめ全国から約20名の受入機関の研究者や、6月に行われたJSPSサマープログラム開会式におけるオリエンテーションで琴の演奏をしてくださった安藤政輝先生もお越しくださり、参加者は総勢170名を超え、プログラムの締め括りにふさわしい盛大な会となりました。また、送別会の途中で、現在理化学研究所にて研究員をされているDr. Donald Warrenより、事業経験者としてのプレゼンテーションがありました。Dr. Warrenは、2年前の2013年度JSPSサマー・プログラムフェローであり、日本へ再来日し研究活動を続けるためにJSPSのFellowshipをどのように利用できるのかなど、多くのフェローにとって興味深いお話をいただきました。 

フェローのみなさんや国際コミュニケーションに参加した本学学生は、開会式以来の再会を喜び合いながら、日本での研究活動や将来的な展望等について熱心に話し込んでいました。

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7~8月に、フェローの研究状況や生活状況をお伺いするため、受入機関を訪問した際のフェロー達のコメントについて、以下のとおり一部の要約を述べさせていただきます。

Nathan Buerkle (NSF / 総研大生命共生体進化学専攻 / University of Chicago 神経生物学)

  • 研究について
  • アゲハの視細胞の記録をとることからはじめたが、これがなかなか難しい。受入教員のサポートを得ながら地道に実験に励んでいる。

  • 日本での生活について
  • 他機関で研究しているフェローと共に富士山を登頂した。大変素晴らしい経験だった。日本の食事はどれもおいしく、生活も楽しんでいる。

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    Skylar Johnson (NSF / 筑波大学 / Washington State University 生物科学)

  • 受入機関の研究者との出会い
  • Skylarさんの友人の担当教員からの紹介により理化学研究所の研究者を紹介して頂いた。 人の輪が広がり今後の相互の共同研究交流への発展が期待できる。

  • 研究場所について
  • 受入教員が理化学研究所と兼任の為、はじめの1ヶ月は理化学研究所横浜キャンパスにて研究し、その後筑波大にてデータ分析等研究にて研究従事する。

  • 心配だったこと
  • 研究に使う実験用の種が届かずかなり心配であったが、届いてからは順調に研究が進んだ。

    Helen Davidge (BC / 総研大宇宙科学専攻・JAXA, ISAS / The Open University 観測的宇宙論)

  • 受入機関・受入研究員は以前より知っていたか
  • 以前にJAXA/ISASにて研究従事していた元JSPSフェローから話しを聞いていた。

  • 受入機関での研究について
  • 赤外線天文学を専門とし「あかり」の研究の中心である受入機関研究者に従事し、データ解析を行っている。

  • オリエンテーションで一番印象に残ったことは
  • ホームステイは素晴らしい経験であった。また書道も楽しんだ。漢字は絵のようで覚えやすく、日本人研究者とのコミュニケーションも円滑に行っている。

    Daniel Kastinen (STINT / 極域科学専攻・国立極地研究所 / Lulea University of Technology 宙空物理学)

  • 受入機関・受入研究員は以前より知っていたか
  • 元JSPSポスドクフェローにより紹介された。受入の先生方とはサマー・プログラム以前より共同研究をしてきている。

  • 日本での研究、サマー・プログラムについて
  • あらゆる国からきた人々と話し会いができること、また対処法が違うということも学んだ。世界で一番といわれている信楽MU観測所に行き、ヘッドエコー観測の統計分析がとれたことがよかった。

  • オリエンテーションの感想
  • ポスタープレゼンテーションは、もう少し時間が長ければよかった。ホームステイは楽しかった。

    Dane Wilburne (NSF / 統計科学専攻・統計数理研究所 / Illinois Institute of Technology 応用数学)

  • 受入機関・受入研究員は以前より知っていたか
  • シアトルでの学会においてDaneさんの実際の受入研究者が、Daneさんの指導教員と共に研究をした縁で受入れに至った。

  • 研究室・日本での様子
  • みんな親切である。統計数理科学の世界は小さいのでネットワーク作りにとても役立っている。いつでも専門分野について意見を交換することができるのがよい。また、大阪で行われた国際会議に参加できて有益だった。

  • オリエンテーションについて
  • 現地発の飛行機が遅れてしまい、初日は参加できなかったが問題なく終了することができた。ホストファミリー先では楽しく過ごすことができた。

    Nelson Lourenco (NSF / 宇宙科学研究所 / Georgia Institute of Technology 電気コンピューター工学)

  • 受入機関・受入研究員について
  • 実際の受入教員と1年前にパリの会議で知り合ったのがきっかけで受入に至った。

  • 研究室について
  • 連携が取れており、よく一緒に出かけている。今後更に、宇宙研とGeorgia Institute of Technology(所属機関)との研究交流が広がることを期待している。

  • 日本で最近行った場所
  • ロボットレストラン。おどろいた。日本はかわいいものがいっぱいある

  • サマー・プログラムについて
  • 2ヶ月は短い気がする。オリエンテーションは、とても忙しかったが、ホストファミリー先に滞在したのはとてもいい経験であったし、グループディスカッションは、自分の研究内容に関係もあり大変よかった。

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