2022.09.16

【開催報告】高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業:Maker Faire Tokyo 2022

高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業:Maker Faire Tokyo 2022

2022年9月3日(土)・4日(日)、東京ビックサイトでMaker Faire Tokyo 2022が開催され、小山工業高等専門学校の加速器製作チーム「アテーナ」が出展しました。本学では、社会連携事業「高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業」の一環として、高エネルギー加速器科学研究科加速器科学専攻の教員・学生を中心に、同チームの取り組みを支援しています。

社会連携事業「高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業」について

社会連携事業は、本学の研究や教育の成果を社会に還元することを目的とした事業で、地域と連携した教育事業を行っています。「高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業」は、社会連携事業のひとつで、加速器制作を通じて、学術に対する広い興味の醸成や、多彩なキャリアパス形成に貢献することを目指しています。

Maker Faire Tokyo 2022

  • 日程: 2022年9月3日(土)~4日(日)
  • 主催: 株式会社オーライリー・ジャパン
  • 会場: 東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)

出展

  • 小山高専加速器製作チーム「アテーナ」× 加速器アウトリーチAxeLatoon
  • 概要
    小型のサイクロトロン加速器を設計・製作。これまでの測定結果や設計などの説明と併せて、ヒステリシス測定などを行った電磁石や真空チェンバー、製作中の小型サイクロトロン加速器を展示。

出展の様子

Make Faire Tokyo は、2021年はコロナウィルス感染症の影響でオンラインでの開催であったため、2年ぶりのオンサイト開催となりました。ロボットやAI、3Dプリンタなど、様々な展示が行われ、多くの人で賑わいました。

そうした中、小山高専加速器制作チーム「アテーナ」の展示にもたくさんの方が集まりました。制作された小型加速器に関する様々な質問に、小山高専生9名が、大変わかりやすく回答されておりました。

本チームは小山高専の2年生9名で構成されています。1年生の時に設計を行い、2年生になってから制作を開始し、今回の出展となりました。9名の生徒は、機械工学科、電気電子創造工学科、物質工学科の3科に所属しており、それぞれの専門性を活かして役割を分担し、取り組まれたそうです。

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小山高専加速器制作チーム「アテーナ」の皆さん

残念ながら会場の制約により、制作したミニ加速器を会場で実際に稼働することはできないようでしたが、そのしくみの説明が実物とともにわかりやすく展示されており、多くの来場者が足を止め、興味深く見学されておりました。

加速器科学専攻・大谷将士助教のお話

加速器自体、大変難しい装置なので、基礎的な講義も行いながら、制作指導を行いました。小山高専生は大変優秀で、すばらしい制作物になりました。今後は、他の高専への展開も計画しています。

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総研大・大谷先生(左)小山高専・長尾先生(右)

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