2023.01.01

2023年 学長・年頭のご挨拶

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みなさま、明けましておめでとうございます。昨年中はいろいろとお世話になりました。新型コロナウイルス感染症は、いまだにおさまらず、もう3年になりますね。院生諸君も、先生方も、事務のみなさまも、それぞれにいろいろなご苦労があったことと思います。世界の動向を見ると、もうあまり行動制限もなく、以前の日常に戻っているところも多々ありますが、日本はどうなのでしょう。まだしばらくは、こんな状況が続くのかと推察します。

昨年の6月から10月にかけて、本学の基盤機関である研究所や博物館などを訪ね、基盤機関長、各専攻の先生方、そして院生のみなさんとお話する機会を持ちました。ご対応いただきましたみなさんに厚くお礼申し上げます。本学の各専攻はそれぞれ日本各地に離れて存在しているので、どうしても葉山の本部にいたのではわからないことがあります。いろいろな機会にお話はうかがってきましたが、今回、またすべての専攻を巡ったことで、それぞれの機関が置かれている現状、みなさんが懸念されていることなど、新たに認識することができました。これから先の本学の運営に、これらの知見を盛り込んで、よりよい研究・教育環境を作るための糧にしたいと思います。

今年の4月から、本学は大幅な改組を実行し、先端学術院という一つの組織のもとに、20の教育コースが並ぶという体制に移行します。大きな変化のようにも見えますが、組織の中身がそれほど大きく変わることはありません。ただ、これまでにあった「研究科」という壁を取り払ったので、各教育コース間の壁は、コースが専攻であったときと比べるとずっと低くなります。人文系諸学から物理学系、生命科学系、統計・情報・数理系の基礎理学系、そして、大型装置を用いた工学系の研究まで、本学には実にさまざまな研究を行っている研究機関があります。それらが一続きに並んで20の教育コースとなるわけですから、これらを見渡し、どこかと共同することによって自分の研究にどんな広がりが出てくるか、自由に考えてみてください。そんな、一人一人の心の中での新たな広がりの可能性に期待したいと思います。

さて、コロナのパンデミックと気候変動が大きな暗い影をおとしていたところ、新たに、昨年の2月末からは、ロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。その影響で燃料代や電気代が高騰し、経済も混乱しています。世界はますます複雑で困難な状況に直面することになりました。昨年も述べたとおり、これからの世界をより良いものにするために、私たちは何をしたらよいのか、一人の力は小さいとはいえ、一人一人が変革の意思を持たねば、変わることも難しい。今年も、あきらめずに引き続きみんなで考えていきましょう。

私の学長任期は、この3月末で終了します。まだ3ヶ月ありますが、これまでさまざまな面で大学運営を支えてくださったみなさま、すべての基盤機関の諸先生方、事務のみなさまに感謝申し上げます。院生のみなさん、今年もお元気で研究に励んでいけることをお祈り申し上げます。

総合研究大学院大学 学長
長谷川眞理子

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