2021.10.06

【参加者募集】総研大社会連携事業「オンライン講演会 おうちで天文・宇宙」(11/7・14・21)

総研大社会連携事業「オンライン講演会 おうちで天文・宇宙」

総研大では社会連携事業「オンライン講演会 おうちで天文・宇宙2021」を開催いたします。
質問時間をたっぷりとったオンライン講演で、テーマは「ブラックホール」(11月7日(日))と「超新星爆発」(11月14日(日))、「宇宙の大規模構造」(11月21日(日))です。

オンライン講演会の録画をYouTube公開

・テーマ:ブラックホール
https://youtu.be/ZEhQW_Twna0
・テーマ:超新星
https://youtu.be/JMBpKmi6bAU
・テーマ:銀河団
https://youtu.be/Oy9inXtYNlc

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開催概要

  • 日時: 2021年11月7日・14日・21日 14:00 - 15:30
  • 開催方法: Zoomウェビナー
  • 参加費: 無料

申し込み

要事前予約。以下よりご希望の日程にお申込み下さい。10月7日より受付開始します。

11月7日分お申込み

11月14日分お申込み

11月21日分お申込み

講演内容

2021年11月7日(日) 14:00〜

X 線観測で探る超大質量ブラックホールの進化

講師 :上田 佳宏(京都大学理学研究科)

概要 :ほぼ全ての銀河の中心には超大質量ブラックホールが存在し、それらが母銀河と密接に影響し合い、共に進化してきたことがわかっています。 X 線観測は、成長しつつあるブラックホールを見つける最も有効な手段の一つです。本講演では、宇宙におけるブラックホールの成長史について最新の結果を解説し、 2022 年度打ち上げ予定の X 線分光撮像衛星( XRISM )による研究の展望を紹介します。

X 電波望遠鏡で見るブラックホール

講師 :永井 洋(国立天文台アルマプロジェクト、総研大天文科学専攻)

概要 :ブラックホールは、あまりに重力が強く、光さえも飲み込んでしまう天体です。現在の宇宙にある銀河の多くは、中心にとてつもなく重いブラックホールを持っていると考えられています。 2019 年の4月、そのブラックホールの姿を撮像することに成功したというニュースが話題になりました。世界中の電波望遠鏡が連携して、視力300万を達成することにより、この観測が可能となりました。本講演では、この観測がどのように実現されたのかを解説し、最新の研究成果も紹介します。

2021 年 11 月 14 日 ( 日 ) 14 : 00 〜

宇宙最大の爆発 - 超新星爆発 -

講師 :富永 望(国立天文台 科学研究部、総研大 天文科学専攻)

概要 :星が一生を終える際に起こす大爆発を超新星爆発と呼びます。超新星爆発は宇宙最大の爆発であり、その明るさは太陽の 2 億倍にも達します。また、我々の体を構成する炭素や酸素などの元素は、超新星爆発によって宇宙空間に放出され、多様な元素に満ち溢れた宇宙が形成されてきました。本講演では、星の一生をたどり、超新星爆発に絡む最新の研究成果を紹介します。

歴史に名を残した超新星と、その後の姿

講師 :山口 弘悦( JAXA 宇宙科学研究所)

概要 :近年は望遠鏡の性能向上によって、遠方銀河で起こる超新星が毎日のように発見されています。一方、超新星が近傍で起こると、肉眼でも観測できる明るさになります。 1987 年 2 月に大マゼラン雲で起こった SN 1987A や、ヨハネスケプラーが観測した SN1604 ( ケプラーの超新星 ) 、日本の古文書にも記録が残る SN1006 や SN1054( かに星雲 ) がその代表例です。これらの天体は、現在でも「超新星残骸」として姿をとどめ、主にX線で輝きます。本講演では、超新星残骸に関する観測研究の現状を紹介し、 2022 年度に JAXA が打ち上げ予定のX線天文衛星 XRISM への展望を述べます。

2021年 11 月 21 日 ( 日 ) 14:00 〜

X 線で探る宇宙の大規模構造

講師 :田村 隆幸( JAXA 宇宙科学研究所、総研大 宇宙科学専攻)

概要 :宇宙の中で、銀河は集団を作り、銀河団や大規模構造を作ります。 1960 年代に始まった宇宙からの観測によって、いくつもの銀河団の高温プラズマからの X 線が発見されました。このプラズマの温度や密度を調べることで、直接には観測できませんが大きな質量を持っている「ダークマター」の分布が測れます。 JAXA が開発中の XRISM 衛星を用いることで、銀河団プラズマの運動を高い精度で測ります。これらによって、宇宙の構造の歴史を観測します。

X 最新の遠方銀河団観測で読み解く銀河のエコロジー

講師 :小山 佑世(国立天文台 ハワイ観測所、総研大 天文科学専攻)

概要 :私たち人間が十人十色であるように、銀河にも個性があります。私たち人間と同じように、銀河も「生まれ」と「育ち」によってその性格が形成されます。銀河団とは銀河の大集団、いわば銀河宇宙の大都会です。すばる望遠鏡などを用いた最新の遠方宇宙観測によって、建設途上の銀河団、そしてその内部で成長を続ける銀河のすがたが見えてきました。講演では銀河団の歴史を遡り、人間社会にもたとえながら、銀河宇宙史を解説します。

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