2020.10.29

堀田凱樹 総合研究大学院大学名誉教授が、文化功労者に選出されました

本学名誉教授の堀田凱樹博士が、文化功労者に選出されました。

文化功労者顕彰式は4日に東京・虎ノ門の「The Okura Tokyo」で行われます。

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略歴:

1963年東京大学医学部卒、医学博士(東京大学、1968)(江橋節郎研究室)。米国カリフォルニア工科大学生物学部門博士研究員(Seymour Benzer研究室)、総合研究大学院大学教授等を経て、国立遺伝学研究所所長(第7代、1997~2004)、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構長(2004~2011)、総合研究大学院大学名誉教授(2004)。
専門は行動遺伝学、発生遺伝学、分子神経生物学。紫綬褒章受章(2013)。

功績:

堀田博士は、行動遺伝学、発生遺伝学等の分野で活躍されました。特にショウジョウバエを用いたモザイク解析と統計数理の手法から、行動異常の原因となる体の異常部位をマッピングした研究は、多くの研究者に影響を与えました。その他にも、脳細胞を構成するグリア細胞の運命決定を指示するglial cell missing (gcm)遺伝子を発見しました。また、日本にゼブラフィッシュを用いた研究を導入したのも堀田博士でした。国立遺伝学研究所では、所長としてゲノム解析や新分野創造研究の礎を作るなど、常に未来の遺伝学を意識した活動を展開されました。

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