2025.03.24

第14回SOKENDAI賞の表彰について

SOKENDAI賞は、本学の理念と目的に照らして、特段に顕彰するに相応しい研究活動を行い、その成果を優れた学位論文にまとめて課程を修了し、学位を取得した修了生を表彰する賞として2018年度に創設されました。

第14回SOKENDAI賞については、2025年3月24日(月)の学位記授与式後に表彰式を執り行い、次の3名の受賞者に対して学長から賞状と記念品が授与されました。

第14回SOKENDAI賞受賞者一覧
氏名 所属 学位論文題目
加納 龍一 複合科学研究科
情報学専攻
深層学習理論を用いた決定木アンサンブルの解析    
中川 颯也 生命科学研究科
基礎生物学専攻
アサガオを用いた花弁発達の制御機構の解析と反復配列解析手法の開発       
飯田 史織 生命科学研究科
遺伝学専攻
核内環境によるクロマチンの動きとかたちの制御
写真:左から受賞者の飯田史織さん、永田学長、受賞者の加納龍一さん、中川颯也
写真:左から受賞者の飯田史織さん、永田学長、受賞者の加納龍一さん、中川颯也さん

第14回SOKENDAI賞受賞者からのコメント

加納 龍一

  • 複合科学研究科 情報学専攻(2025年3月修了)
  • 学位論文題目
    『深層学習理論を用いた決定木アンサンブルの解析』
加納 龍一

【受賞コメント】

 私は、国立情報学研究所を基盤機関とする情報学専攻(現・情報学コース)で学位を取得しました。

 AIが急速に発展し、社会を大きく変えつつある現在、その最前線でAIの研究に取り組めたことは、 私の人生にとって非常に貴重な経験でした。
最先端の知見に触れながら、恵まれた環境の中で研究できたことに、 今でも大きな感謝の気持ちを抱いています。

 AIをはじめとする先端技術の発展により、便利なツールやサービスが次々と生まれていますが、その根底には基礎研究の積み重ねがあります。

 新たな技術を生み出し、世界に新しい価値をもたらすことに魅力を感じるのであれば、総研大での挑戦は、きっと刺激的で充実したものになると思います。

加納 龍一


中川 颯也

中川 颯也

  • 生命科学研究科 基礎生物学専攻(2025年3月修了)
  • 学位論文題目
    『アサガオを用いた花弁発達の制御機構の解析と反復配列解析手法の開発』

【受賞コメント】

 私が所属していた基礎生物学専攻(基礎生物学コース)では、愛知県岡崎市にある基礎生物学研究所において研究活動を行うことができます。
基礎生物学研究所は研究設備が充実しているだけでなく、各機器の専門家が在籍しており、機器の使用方法や実験計画について気軽に相談できる環境が整っています。

 そのため、自身の研究アイデアを形にしやすい、非常に恵まれた研究環境であったと感じています。また、第一線で活躍する研究者が多く在籍しており、彼らに囲まれて研究生活を送ることは、多様な研究者のあり方を学ぶとともに、自身の理想とする研究者像を明確にする貴重な機会となりました。さらに、学生同士が自由に交流できる学生部屋も整備されており、研究や進路について活発に意見を交わすことができる点も、大変魅力的でした。

中川 颯也


飯田 史織

  • 生命科学研究科 遺伝学専攻(2025年3月修了)
  • 学位論文題目
    『核内環境によるクロマチンの動きとかたちの制御』
飯田 史織

【受賞コメント】

 このような栄えある賞を受賞し、大変うれしく思います。
指導教員である前島先生のご指導と励まし、ラボメンバーや共同研究者のみなさまの支えにより、大きく成長することができました。

 遺伝学専攻では、遺伝物質であるDNAが、生きた細胞内でどのように振る舞い、どのように制御されているかを明らかにする研究に取り組みました。最先端の研究が行われる遺伝研で、素晴らしい師や仲間に恵まれたことで、研究に専念することができました。

 また、総研大の独自の支援により、国際学会への参加や海外での共同研究を経験することができ、実り多い5年間となりました。いつか科学の力で世界を変えることを夢見て、これからも研究に励んでまいります。

飯田 史織


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