2025.07.28

【開催報告】「SOKENDAI-UST Joint Seminar 2025」を開催しました。

 2025年7月17日、韓国・Korea Research Institute of Bioscience and Biotechnology(KRIBB)において、「SOKENDAI-UST Joint Seminar 2025」が開催されました。UST(University of Science and Technology)はKRIBBを含む韓国の34の国立研究機関を基盤とした大学院大学で、2005年に総研大との間に学術交流協定が締結されました。両大学間の共同セミナーは、2019年以来約6年ぶりであり、KRIBBと総研大統合進化科学研究センター(RCIES)の研究者及び学生が参加し、バイオテクノロジー分野における多様なトピックの共有と参加者の交流促進を目的として開催されました。

 本セミナーの冒頭では、両大学の学長とKRIBBの所長から挨拶が行われ、総研大の永田学長からは、主催者のUSTとKRIBBに対して謝意を伝えるとともに、両大学の学生や若手研究者の間で活発な議論や交流が生まれることを期待する旨が述べられました。

左からSeok-Yoon Kwon KRIBB所長、永田学長、 Dae-Im Kang UST学長

 本セミナーでは、博士課程の学生とその指導教員がペアとなり、総研大から2組、USTから2組が講演を行いました。総研大からは、生命共生体進化学専攻の学生石原有乃さんとその指導教員の渡辺佑基教授が、「バイオロギング」の手法を使ったアザラシと大型魚類の生態研究について、統合進化科学コースの学生糸井梨香子さんとその指導教員の寺井洋平准教授が、生物の多様性を創り出す適応と種分化の機構に関する研究について講演しました。USTの2組からはそれぞれ、ウィルスに対する免疫機構と、有用植物の培養技術に関する講演がありました。いずれも講演後に参加者との活発な質疑応答が行われました。