2025.08.26

第22回日本加速器学会にて高専生が発表:SOKENDAI社会連携事業「高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業」

2025年8月6日(水)から8月8日(金)に東京都市大学世田谷キャンパスにて第22回日本加速器学会が開催され、その最終日に高専生によるポスター発表および本学の大谷将士准教授(加速器科学コース)と高専生による公開講座が行われました。総研大は、SOKENDAI社会連携事業「高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業」を通じて、本学加速器科学コースの教員・学生を中心に、これらの高専生の活動を支援しています。

SOKENDAI社会連携事業は、本学の研究や教育の成果を社会に還元することを目的とした事業です。「高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業」はそのひとつで、全国の工業高等専門学校において加速器製作を中心とした教育プログラムを展開し、加速器製作を通じて、学術に対する広い興味関心の醸成や多彩なキャリアパス形成に貢献することを目的としています。

ポスター発表

会には、長野高専、豊田高専、小山高専、群馬高専、沖縄高専の学生が参加し、各高専での活動に関するポスター発表を行いました。学会では多くのポスター発表が行われましたが、高専生のポスターの周りには常に人だかりができ、学会参加者からの様々な質問に対して、詳しく丁寧に説明していました。

(群馬高専、沖縄高専、豊田高専の皆さん)
(小山高専の皆さん)

放課後に加速器!?~高専生、総合科学に挑む~

ポスター発表後、「放課後に加速器!?~高専生、総合科学に挑む~」と題して、公開講座が行われました。公開講座は、まず大谷准教授より、加速器の基本的な構造や、それらが基礎科学、医療、産業など様々な分野で活用されている事例について説明がありました。

その後、高専と連携した加速器制作活動「AxeLatoon」が紹介されました。この活動は、2020年度に小山高専と茨城高専から始まり、2022年度には群馬高専、沖縄高専も参加するなど、年々拡大しています。

大谷准教授からの全般的な紹介の後、高専生からの発表が行われました。

(加速器科学コース、大谷准教授)

高専生による活動紹介

豊田高専、長野高専、小山高専、そして2024年度に新たに参加した群馬高専及び沖縄高専の学生より、各高専の活動内容について、発表が行われました。

(沖縄高専)
(質問に答える高専生の皆さん)

今回の学会発表は、高専生たちの活動を知っていただく機会となったと同時に、高専生にとっても、日頃の活動を発表し、第一線で活躍する研究者と交流を深める大変貴重な機会となったと思います。本事業を通じて、さらにこの活動が拡充し、加速器や科学への興味・関心が広がっていくことを期待いたします。

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