2025.09.26
第15回SOKENDAI賞の表彰について
SOKENDAI賞は、本学の理念と目的に照らして、特段に顕彰するに相応しい研究活動を行い、その成果を優れた学位論文にまとめて課程を修了し、学位を取得した修了生を表彰する賞として2018年度に創設されました。
第15回SOKENDAI賞受賞者からのコメント
吉田 有宏
- 物理科学研究科 天文科学専攻(2025年9月修了)
- 学位論文題目
輝線の圧力広がりを用いた原始惑星系円盤ガス面密度分布の測定
【受賞コメント】
私は、国立天文台を基盤機関とする天文科学専攻(現・天文科学コース)で学位を取得しました。国立天文台は、日本はもとより世界的にも大きな天文学研究の拠点です。学生でありながら、その恵まれた環境で研究に取り組めたことは、私のキャリアにとって非常に貴重な経験でした。また、キャンパスの位置する東京都三鷹市の長閑さも、研究に集中するには絶好でした。さらに、そのような幸せな学生生活は総研大(天文科学専攻)からの国内では類を見ないレベルの豊富な経済的支援により可能になったものであることも強調しておきたいと思います。研究者を志すみなさんに、総研大を強くおすすめします。
吉田 有宏
笹井 健行
- 複合科学研究科 統計科学専攻(2025年9月修了)
- 学位論文題目
ロバストかつスパースな線形回帰の非漸近的な解析
【受賞コメント】
私は統計科学専攻で学位を取得しました。基盤機関の統計数理研究所には様々な専門性・関心をお持ちの教員・学生が数多く在籍し、また図書館や計算機等の施設も充実しており、かなり恵まれた環境で研究を進められます。実際、私も楽しく自由に研究に取り組むことができ、大変感謝しております。所内のイベントでは、学生にも研究発表の機会が与えられ、私のように会社員の側ら博士課程に在籍している者も所員の皆様と交流を深めることができます。生成系モデルの台頭等に伴い、今後もデータの取り扱いに関する幅広い応用・理論に関する知見が必要とされると思います。この流れに少しでも貢献できるよう今後も研究に取り組んで参ります。
笹井 健行