2025.11.04
【受賞】統合進化科学研究センター特別研究員 Katherine Hampsonさんが「日本人類学会 Anthropological Science論文奨励賞」を受賞
受賞コメント
本研究では、鎌倉市に位置する材木座遺跡出土の中世人頭蓋骨に見られる表面の変形(「掻創」)について、形態学的およびタフノミー的解析を行いました。詳細な顕微鏡観察により、これらの痕跡の多くが武器による損傷ではなく、死後の過程によって形成されたことが明らかとなり、遺骨の取り扱いに関するより正確な理解と、中世日本の埋葬習慣への新たな知見を提供しました。東京大学の近藤修教授、ならびに本研究を可能にしてくださった多くの研究者の皆様に心より感謝申し上げます。また、総合研究大学院大学において特任研究員として同様の研究分野を引き続き探求する機会をいただけることに深く感謝するとともに、このような研究を行うことを可能にしてくださる社会の支援と理解にも感謝いたします。