2026.03.24
第16回SOKENDAI賞の表彰について
SOKENDAI賞は、本学の理念と目的に照らして、特段に顕彰するに相応しい研究活動を行い、その成果を優れた学位論文にまとめて課程を修了し、学位を取得した修了生を表彰する賞として2018年度に創設されました。
第16回SOKENDAI賞受賞者からのコメント
池田 遼太
- 物理科学研究科 天文科学専攻(2026年3月修了)
- 学位論文題目
高空間分解能観測に基づく遠方星形成銀河の系統的研究
【受賞コメント】
この度は第16 回SOKENDAI 賞を受賞することができ、⼤変嬉しく思います。関係者の皆様に感謝申し上げるとともに、今後は博⼠研究者(ポスドク)としてさらなる研究に励んでいくことに、⾝が引き締まる思いです。
私は2021 年のコロナ禍に天⽂科学専攻(天⽂科学コース)へ⼊学しました。最初の2 年間は指導教員や共同研究者と対⾯で議論する機会が少なく、不安もありましたが、5年間研究を続けることができたのは総研⼤と国⽴天⽂台による経済的⽀援と精神⾯での⽀援があったからです。天⽂科学専攻は国⽴天⽂台(東京・三鷹)にキャンパスを置き、国際的な研究環境と⼿厚い指導体制が整っています。国内外からの訪問研究者も多く、卒業後に研究者としてキャリアを確⽴していく上で最も適した場所であると感じています。
池田 遼太
那須 達丈
- 物理科学研究科 核融合科学専攻(2026年3月修了)
- 学位論文題目
磁場閉じ込め高温プラズマの電子スケール乱流の特性とマルチスケール乱流間相互作用の研究
【受賞コメント】
核融合科学専攻では、岐阜県土岐市にある核融合科学研究所(NIFS)を拠点に学生生活を送ります。私は、NIFSが運用している大型ヘリカル装置(LHD)での実験研究を行ってきました。その特殊な装置形状に加えて、備えられた計測装置・加熱装置の多様さ及び性能から国際的にもLHDの希少性は高く、NIFSに所属する優秀な研究者・技術者の方々にすぐに助言や議論を求めにいける環境も相まって、学生でありながら最先端の成果の創出に貢献することができます。総研大の研究派遣プログラムによる支援で、成果を多くの国際学会で発表することもできました。また、支援によってLHDだけでなく海外の装置での実験にも参加できたことで現場単位でのノウハウに至るまで非常にたくさんの学びを得ることができました。経験と学びを活かしてこれからも精進してまいります。
那須 達丈
徳永 壮真
- 先導科学研究科 生命共生体進化学専攻(2026年3月修了)
- 学位論文題目
バイオロギングで解き明かす魚類における部分的内温性の適応的意義
【受賞コメント】
私は総研大に入学し、最初の2年間を極域科学専攻(現・極域科学コース)で、残りの3年間を生命共生体進化学専攻(現・統合進化科学コース)で過ごしました。どちらの専攻でも、学生への支援が手厚く、のびのびと研究することができました。教員と学生の距離が近いことがとくに魅力的で、困ったときには気軽に相談できました。また、私はよくフィールドワークに出かけていましたが、その状況を考慮して、講義やゼミでは柔軟に対応していただきました。まわりの学生にも恵まれ、孤独を感じることなく、5年間の博士課程を走り切ることができました。自主的に行動できる学生にとって、総研大は最高の環境だと思います。
徳永 壮真
尹 熙洙
- 先端学術院 先端学術専攻 日本語言語科学コース(2026年3月修了)
- 学位論文題目
日琉諸語の一員としての宮古語音韻史
【受賞コメント】
日本語言語科学コースは、東京都立川市にある国立国語研究所を基盤機関とするコースです。公式の紹介文では計算的手法が中心になっている印象を受けるかもしれませんが、日琉諸語の歴史比較言語学を研究している私のように、より伝統的な手法をメインとしている学生もいます。カリキュラムでは、計算言語学やコーパス言語学、フィールド言語学など様々な分野に触れられ、各分野において最前線で活躍している研究者が教員として参画しているので、質の高い教育や研究指導を受けることができます。広い大学院生室や、約17万冊の図書を所蔵する研究図書室など、研究環境も快適です。「学園都市」立川では国語研含め計4つの機関がそれぞれコースを運営しており、学生間の交流も活発に行われています。
尹 熙洙