2007 JSPSサマー プログラム

2007 JSPSサマープログラム報告会・送別会 8月21日開催報告

2007/08/21

2007年JSPSサマープログラム報告会・送別会 8月21日に開催しました。(総合研究大学院大学,日本学術振興会)

<日時>2007年8月21日(火) 報告会14:00~17:00 送別会18:00~20:00
<会場>ホテルパシフィック東京(東京都 品川)
<参加人数>248名

JSPSサマープログラムで,アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・カナダから来日した109名の若手研究者が,全国各地の受入機関での2ヶ月間の研究活動を終え,8月21日に一堂に会しました。

報告会では代表6名による研究成果が報告され,活発な質疑応答が行われました。

引き続き,日本での受入研究者や6月に総研大で行われたオリエンテーションで実施されたホームステイ先の家族139名も交え,送別会が盛大に行われました。送別会では東京芸術大学の学生3人による和楽器の演奏も行われ,参加者一同が尺八や箏の美しい音色や楽器の説明に聴き入っていました。会場では久しぶりに再会したホームステイ先の家族と,最後の夜に名残を惜しむように思い出を語り,記念の写真を撮る光景があちらこちらでみられました。

今回のサマープログラムで本学及び本学の基盤機関に配属されたフェローに滞在した感想を寄せてもらいました。

■Jake Byrnesさん(NSF:総合研究大学院大学先導科学研究科生命共生体進化学専攻/集団遺伝学)

「一番印象的だったのは,アメリカの研究室では競争的雰囲気が強く研究が忙しくなると研究者同士が攻撃的になりがちでしたが,日本は家族のような雰囲気で互いに支え合って研究を進めていたので,私はとても居心地が良かったです。また所属した指導教員は,アメリカでの研究経験が長かったため,私の研究室体験は他のフェローと比べて特殊であったかもしれません。しかしそのおかげか研究室のみなさんとの距離がとても近くなりました。」

■Sandra UTZさん(DAAD:総合研究大学院大学先導科学研究科生命共生体進化学専攻/動物心理学)

「日本の研究室は,ドイツの研究室と雰囲気は似ていますが,設備については日本の方が整っていると思います。私は葉山キャンパスに滞在しましたが,大都市にある大学よりも研究環境がいいと思いました。また2ヶ月間滞在して思ったことは,日本人はとてもフレンドリーな国民性だと感じました。ぜひ再び来日できればいいと思っています。」

■Rome Arguelloさん(NSF:総合研究大学院大学先導科学研究科生命共生体進化学専攻/集団遺伝学)

「6月のオリエンテーションの時に行われたポスター・セッションは,それぞれのフェローが出展して分野が多岐にわたっており,私には専門以外の発表は理解できませんでした。またオリエンテーションのプログラムでの中には,ホストファミリーと合同で行う日本文化の体験のプログラムや、生活のための日本語の授業などがあり,その後の日本での生活に不安はありませんでした。」

■Kristin Ruleさん(NSF:生理学研究所/生理物理学)

「ポスター・セッションで,他のフェローの研究を知ることができたことはうれしかったです。しかし私が作ったポスターは分野としてまだ新しく発展途上だったため,あまり完成度が高いとは言えませんでした。でも今回プログラムに参加して本当に良かったです。」

■Tannen Vanzwieさん(NSF:宇宙科学研究所/飛翔体太陽系科学)

「私の所属した研究室は,雰囲気が暖かく気持良く研究することができ,研究室の人たちと個人的なつながりをもてました。そのためか理想どおり研究も進めることができました。また機会があればJSPSのプログラムにより日本で研究したいと思います。驚いたことは,文化的違いのためなのか,女性の技術者にたった一人しか巡り会いませんでした。でも日本での滞在に関しては,オリエンテーションのプログラムや,移動にかかる諸経費についても事前に準備がされており不自由は感じませんでした。」

■Moireさん(NSF:国立天文台/天文学)

「私は,夏の初旬にプロジェクトでデータを取得しなければならず,そのためデータを入手するために地方の天文台に行ったのが一番印象に残っています。私の所属した国立天文台は,研究に対し大変協力的でした。また天候にも恵まれたため,良いデータを取得することができ,順調に研究を進めることができました。私にとって2ヶ月の滞在期間は,納得のいく研究をする期間としては,短いと思いました。」

和楽器の説明を聞く若手研究者
和楽器の説明を聞く若手研究者
報告会風景
報告会風景

JSPS サマープログラム一覧に戻る

PAGE TOP