総研大ジャーナル 第5号(2004年春)
特集 変貌する文化人類学
文化人類学は民族学とも呼ばれ、世界中のさまざまな地域の社会・文化を調査・理解し、さらに、そこで得られた知見から、あらためて自分たちの文化への理解を深化させる学問である。
今日、人・もの・情報が激しく行き交う、いわゆる「グローバル化」現象がすすむ中で、学問の前提である民族・文化の枠組み自体が流動化しつつある。
それに応じて、文化人類学とその核心をなすフィールドワークの在り方も大きく変化する一方、異文化および自文化へのより深い理解を求める社会的要請はますます高くなってきている。
本号では、変貌しつつある文化人類学を、総研大のメンバーである国立民族学博物館での取組を中心に、研究と教育の両面から特集した。
●Part1 文化人類学の視点
●Part2 文化人類学の最前線
●Part3 文化人類学と教育
●総研大レクチャー
●科学と社会
●卒業生を訪ねる
総研大ジャーナル5号訂正のお知らせ
『総研大ジャーナル』第5号の特集記事のなかで、編集側のミスにより、 以下のような重要な誤りが生じました。執筆者と読者の方々に深くお詫びすると ともに、以下のように訂正いたします。 総研大ジャーナル編集委員会委員長 平田光司
- 5ページ左段25行目 レヴィ・ストロース を レヴィ=ストロース に訂正
- 同ページ右段11行目 ストロース を レヴィ=ストロース に訂正
- 8ページ右段16行目 地球社会 を 地域社会 に訂正